20人の男たち(4/20)10年間遠慮の塊Kくん

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彼と出会って、そうだね、もう10年になる。

いや、私が誕生日を迎えるので、11年目に入るかな。

大学生になって初めてのアルバイトは、某塾の受付だった。

当時私は大学一年生、その塾に通っていた高校3年生のKくんだ。

塾の教え子に手を出したのかよ!と言われそうだが、

まてまて、彼が塾を卒業し、私がバイトを辞めた後の出来事だ。

教え子となぜ連絡先を交換したのか全く覚えがないのだが、

地元の塾という事もあって家も近く、彼の卒業後はたまに食事に行く程度だった。

確か…Gくんと別れ、エジプト人と付き合い、やっぱり日本人が良いな…と

思った頃に付き合い始めた気がするので、大学2~3年生頃だったかと思う。

(エジプト人については後述する笑)

初めは、彼が高校卒業後、浪人生活のウサ晴らしに付き合ったり、

ご飯をご馳走したりと先輩後輩の延長だったのだが、

私が早生まれ、彼と数ヶ月しか変わらない事もあって、

あちらからは、年上の私への余所よそしさは一切なく、

いつのまにか友達になっていった。

彼が浪人生活を経て入学した頃だったか、お付き合いを始めた。

が、やはり私にとっては年下の可愛い弟分のような存在で、

一緒にいる分には楽しいのだけれど、どう頑張っても異性としてみれず、

深い関係になる前に正直に言おう…とお別れをしたわけだ。

彼としては納得がいかないわけで、最後まで納得できないと言われた。

そして、本題はここからなのだが、今でも納得していない。

私も悪い女だな…という事は自覚しながら、この文章を書いている。

別れた後、彼のライフイベントの度に報告がくる。

私も半ば親心か…愚痴も聞いてしまうし、卒業、就職の折は食事をご馳走するし、

東京に戻ってきてるから顔出すと言われれば、お茶くらい行く。

執拗な態度もないし、過去の話をぶり返す事もなく、

ライフイベントの度に久しぶりに会い、

お互いの近況を話し、またそれぞれの生活に戻る。

この10年間、そんなプラトニックな距離感がずっと続いている。

私が1度目の結婚をした頃、Kくんから久しぶりの連絡がきた。

「最近どーよ。こっちは転勤でXX行くことになったわ。」

私は、報告しづらい相手から連絡がきたなぁ…と思いつつ、

「こっちは結婚したよ。」

と、返事をした。

もちろん、食事に行っても私の現役彼氏の事はなんの躊躇いもなく話すし、

あちらがそれに対してどうこういう事もないし、彼の恋愛話も聞く。

だけど、結婚の報告は無性にソワソワした。

私のソワソワは的中した。

彼からきた返事は、私を余計にザワつかせた。

「そっか、おめでと。俺じゃなかったか、やっぱり。」

別れてから、未練があるような言葉や素振りを見せず、付かず離れずな態度。

私も、バッサリと人間関係を切れない甘さもあって、悪い事をしたと思っている。

(けど個人的な考えをいうと、恋愛対象としての異性どうこうの前に、

人として好きか嫌いかが人付き合いの前提なので、

別れたからもう連絡取りませんの理屈がしっくりこないのよね…

それについてはこちら→20人の男たち(6/20)君がよぎって自殺を辞めたと言ったNくん

いてもたってもいられなくなり、友達に一連の出来事をつぶやいたら、

逞しい返事がきた。

「恋愛なんて、指くわえて待ってたって何も起きないからね。

行動に移せなかった彼が悪いだけっしょ。」

ハイ!そのとーり!ねーさん!逞しいです!

とはいえ言われた本人は、ザワザワと眠れない夜を過ごしました。

昨日、ちょうどまた彼から連絡がきた。

「転勤決まり。ようやく東京戻ります。」

あー、今度は妊娠、再婚の報告か!?

何だかまたザワつく予感…。

(おわり)

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