20人の男たち(17/20)貰うより与えよのTくん

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幼馴染の男友達と久しぶりに会った時。

最近どうよという話になった。

彼は幼稚園の時の幼馴染で、家族ぐるみの付き合いだ。

お互いの子供の恋愛や結婚に、母親同士勝手に心配し合っているのだが、

そういう親の圧力やお節介めんどくさいよね~なんてぼやき合う仲だった。

彼から返ってきた、近況報告の言葉。

「異性関係は、別段いい出会いは何もないかな、

なんかこう気が利いて良い感じの子なかなかいないよね。

なんか良い子がいたら紹介してよ。」

私はこの返事にふと、こう返した。

「出会いってさ、そこかしこにない?

人が集まる場所じゃなくても、例え住宅街だとしても、

都内ならちょいと歩けば1日に30人は女性に遭遇するよね?

たったすれ違うだけでも、出会いといえば出会いよ?」

Tくん「いやそれは極論だって。

突然声をかけられたら困るでしょう?」

「(やり方次第だと思うけど…)じゃぁさぁ、

飲み会でも職場でも、まずは知り合ったとして、

Tくん自身は、女の子には何を提供してるの?」

Tくんはしばらく沈黙して、「どういうこと?」と聞いてきた。

「そのままだよ、Tくんは女性に何をしてあげているの?

優しく話を聞くとか、楽しませるとか、褒めるとかなんでも良いけど。」

Tくん「何をしているかなぁ…」

「気の利いた子がいないと言っているけれど、

人との関わりはgive & takeというか、

そもそも自分が異性に何かを与えていないと、

異性は惹かれてくれないよね??」

「要するに、自分の強みというのかな。

イケメンで目の保養になります!でも、

どんなワガママも聞く包容力!!!でも、

男気があって酔っぱらいから守れます!!でも、

別に、なんでも良いんだけど…。」

私は軽い気持ちで質問したのだが、彼はひとしきり考えた後、

「なるほど、その視点はなかった。」と一言だけ返してきた。

私は、唖然としてしまった。

(なになに、自分は何も提供しないでおきながら、

女の子には気を遣ってもらおうって思いながら過ごしてるの?

そんな邪な発想で彼女できるわけないだろ!

なんなら、気を利かせる対象にもならんわ。

考えてなさすぎというか、ここまでくると図々しい!)

ただ、本人が、その視点はなかった…と素直に認めてくれたので、

アレコレ女心や小テクを伝授しながらその日は解散した。

(その後、定期的に相談がくるので、デート先やらプレゼント選びやら、

恋愛代行業並みの働きをしている。)


今回「もらうより与えよ」をテーマに原稿を書いているわけだが、

ちょうど今したが、うちのフレンチ旦那から電話がかかってきた。

別に帰ってきてから話を聞くでも良いのだが、

ともかく言いたいことがある時には、どこにようが電話をかけてくる。

「聞いてくれ!うちの近くのコンビニで働いている

ウズベキスタン人覚えてるかい?」

(あぁ、なんか弟子にしてくれって慕ってくる子がいたね。)

「今日、彼の休憩中にちょっと話していたんだけど、

マジで信じられないことが起きたよ!」

「彼は25歳にもなるのに付き合った経験が母国で1人しかいないんだ!

しかも日本に来て4年、一度もセックスしていないんだぞ!

こんなことあるかい!!」

(そっかぁ、けど日本でウズベキスタン人が彼女を探すのって、

そこそこ大変なんじゃないの?)

「はぁ、君もか!

あのね、これはそんな次元の話じゃない。」

「生きていく上で、男には女が必要なの。

人生っていうのは戦いなの!戦争!

人生をより良くしていくためには、武器がいる。

男にとって女は武器なの。

その戦いに勝つためには、男の隣に女がいて、

女の賢い知恵と知識が必要なんだよ!

長い歴史、いつでもそう。」

(ほう…戦争ですか。

さすがオンラインゲームの世界大会フランス代表!

とはいえ、確かに私も幼い時に父親に

「人生は試練の連続だ…」って言われたことがある。←意味深)

「自分の人生をより良くするには、いろんな種類の武器が必要で、

女はその武器の一つなの。

より良い武器(=より良い女)を手に入れるために、男は女を騙す、

女は男に騙されて、男女関係が成立するものなの。」

(うんうん、確かに知性の塊砂鉄さんも同じことを言っていたな。

女が初めから嘘でも騙されやすいのは、そうでもないと、

女は自分の男が一番だと思い込めなくなる、と。)

「この話をしたら、彼はなんて言ったと思う?

女にはどこで出会えるんですか?って。

なんてこった!女なんてそこかしこにいるのに!!!」

「まずは、アプローチ!次にタイミング!

ちょっと観察すれば何にこだわってるかわかる。

髪とか、爪とか、相手のこだわりを褒めれば会話のきっかけになる!」

「そしたら今度は、お金がないから女と遊べないっていうんだ。

なんてこった!知恵が足りない!!!

金額の問題じゃない、女を喜ばす方法なんていくらでもあるよ!

僕は日本に来た時、1日500円で過ごした時代もあったけど、

デートばっかりしてた!」

「お金がなくてもデートはできる。

雰囲気の良い場所は街にいくらでもあるんだから、場所と散歩はタダ!

お金がないなら、15時に待ち合わせすれば夕飯前の3時間、

もちろんルートも決めて天気も調べて、

ちょっとお茶買ってベンチで話すでも充分じゃないか!」

「ともかく今度の水曜日、僕は彼とナンパをしてくる。

こういう時は、street education(実践)が大切なんだから。」

「しかもだよ、彼女ができたら最後まで一緒にいたいと言うんだ!

はぁ?こどもか?!

愛は確実なものではない、人は付き合って別れる、そういうもん!」

「一生愛してるぅ~なんて言うのは、映画、コンテンツの話!

今時、結婚の重みは昔と違う、今は出会いも別れもカジュアル。

それは時代の変化を見なきゃ!」

「彼はイスラム教徒。考えがガチガチなんだ。

イスラム教は今でも男が絶対で女に権利はない。

けど、彼が今生きているのは日本だよ、令和!

固定概念を捨てろ、じゃなきゃ戦いに勝てっこないよ!!」

「まずは、相手の女を同じレベルの人として扱わないと、

異国の地で生きる知恵も良いアドバイスももらえない。

長い人生、時には自分でプライドを下げないといけない、

彼に今必要なのは、プライドを下げることなんだよ。」

一連、私の相槌も追いつかないスピードで、

恋愛、いや人生観を語ってきた。

(なるほど、フランス人の恋愛観がよくわかったよ。

けれど、イスラム教徒の彼にフランス流ってハードル高すぎない?

私のイスラム教徒の男友達でも、彼に紹介しようか?)

「はぁ~、もう何言ってるの?

それはフランス人のプライドが許さないよ、

だって彼は、フランス流の世界一の技術が学べるんだから!」

この返事には私は腹を抱えて笑った。

みなさん、うちの旦那のナンパ術は世界水準らしいです笑

確かに、彼の過去の女たちの人種は多種多様だ。

(あはは!面白い。じゃぁナンパ術セミナーでも開いたら?笑)

「僕はそういうことには興味ないね、

僕の目標は、日本の人口が減らないようにすること!

で、あと何人頑張る?!」

こんなやりとりが、ついさっきの出来事だ。

ブログのネタの話なんて一言も話していないのに、

このタイミングでこんな貴重な、世界水準の講義が聞けるなんて笑

目次に綴った、この連載の当初のコンセプト。

「異性関係から学ぶことは多い」

彼の話はまさにその通りだと思った。

なんなら、私よりも深い示唆をありがとう。

恐らく読者は、旦那も相当な奴だなと思ってることだろう。

うん、私もそう思う笑

(おわり)

20人の男たち(目次)