背守りを縫う

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先日、私が一方的にファンである中村俊治 さんの投稿で「背守り」なる風習を知った。

大人の着物は、背中の中心で反物が別れるため一本の縫い目があり、この背中の「目」が魔物を睨んで遠ざけるといわれてきた。

しかし、子供の小さな着物にはその縫い目がない。

まだ現代ほど乳幼児や子供の生存率が高くなかった時代に、か弱い子供の命を守るために、産着や祝い着に魔除けの印を「背守り」として縫い付ける風習があったようだ。

色々と調べていくうちに面白くなり、型紙集を購入した。

トップの画像は、神道の神事にも使われる大麻がモチーフだ。

他にも、縁起ものとしての兎や蛙、宝づくしの図案もあれば、あえて不吉なイメージのあるコウモリを模った図案など、その当時の祈りの形が見てとれる。

同じ縁起物がモチーフでも、精巧な職人仕事として格式を感じさせる家紋と違い、一般家庭で使われた手仕事の温かみを感じる印。

平面的にデフォルメされた図案は、日本の民俗らしいシンプルなものばかりだ。

裁縫なんて小学生以来していないが、身重で動き回れない今だからこそ、ちょっとやってみよかなと思っている。

刺繍された肌着を買うならば、アオ代官山 が良さそう。

とても可愛い。

(おわり)