20人の男たち(18/20)イケメンは信用できないと思ったTくん -10

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会議室で鼻水を垂れながら、私は元旦那に連絡をした。

離婚して以来、最低限の事務連絡以外はせず、尚且つ彼からの連絡も無視していた。

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しかし、この時私は彼と話したいと思った。

私だって、好きこのんで離婚をしたわけではない。

ただ、離婚協議の最中には、私は彼の言動一つひとつから、誠実な態度や努力の姿勢も感じられなかったため、あの時はそれしか手段がなかった。

私が知りたかったのは、その後彼が何を感じたのか、もっというと、彼が何を反省し今どう生きているのか知りたかった。

過去と他人は変えられないと言うが、あれだけの事があっても彼が変わっていなかったら、本当に私は離婚し損というか、報われないと思った。

彼からメッセージが帰ってきた。

「急に話したいってどうしたの?」

(仕事のストレスも相まって、今ズタボロ。君が離婚した事についてどう思ったのか、冷静になった今話が聞きたい。23時まわってるけど飲みたい、XXまできて。)

私は、思い切ってワガママを言ってみた。

彼はどう対応するだろう。

これまでは、いつでも私が彼の意向を飲んでいた。

だからこそ、離婚の意思だけは譲らないと決めていた。(こちらが折れたらまた甘やかすことになるから。)

「え、まじ?もう家のそばなんだけど。」

(そっか、わかった。やっぱり君は、私の要望は聞いてくれないんだね。前職で体調が悪かった時も側にいてくれなかった事を思い出したよ。)

前職の時に一度、仕事で落ち込んだ時があった。

この時の事はまた綴るが、その時彼はまだ都内のワンルームに住んでいて、私がどんな状況で乗り越えたかも一切知らない。

この時も友人の助けを借りながら、自分で解決の糸口を見つけて回復し、落ち着いた頃に一連の出来事を事後報告したが、こうした場面に彼を頼れなかった事も、夫婦でいる必要がないと思った要因だった。

当時、夜中に帰ってきたり朝帰りしたり、自分がしたい事のためには私を振り回す程の破茶滅茶な暮らし振りだったのに、私のためには23時から飲みに行く事すら億劫だと言うならば、私が伝えたかった事は何も伝わっていないだろと思った。

彼から返事がきた。

(わかった、行くよ。)

こうして久しぶりに彼と対面した。

一晩彼と話し、一連の出来事を振り返りながら、当時の発言、態度、諸々彼なりに内省したことを聞いた。

私は、ようやく本当に肩の荷が下りた気がした。

それまで、彼からなんてことない連絡をもらっていたが、この日から連絡が来なくなった。

彼も、彼なりに心の整理がついたのだと思う。


この、離婚に関する一連、「イケメンは信用ならない」と十把一絡げな括りのタイトルにしてしまったが、もちろん私自身にも反省がある。

先にも述べた前職時代、仕事で落ち込んだ時に素敵なご縁があり、あるカウンセラーにお世話になった。

少しずつ私の課題が整理された最中、彼女から「だいぶ良くなったけど、あともう少し思考の癖を手放した方が良いね。この後結婚を控えているなら尚更のこと。作り上げる家庭にも影響が出るから。」と言われていた。

ただ、既にそれまでの数回でだいぶ膿を出し切っていたので、忠告を聞かずに私は日々の忙しさにかまけて行くのをやめた。

結局、彼女の忠告通り、私は自分の思考の癖を認知しながらも、矯正仕切らずに結婚を迎え、まんまと泥濘にハマったわけだ。

この思考の癖については、また別で綴るとしよう。

(おわり)

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