妊娠・出産-5 目くそ鼻くそも愛してる

投稿日:

先日、友人の子供を自宅で3時間程預かった。

うちと月齢が1ヶ月しか変わらない生後4ヶ月の乳幼児だ。

滑り出しは好調だった、授乳を終えて親を送り出した友人の息子は機嫌よく過ごしていたのだが、30分も経つと段々と眠そうな様子になってきた。

友人からは、「うちの子、1人でぶっ続けで8時間とか寝るから、寝かせておいて!」と言われていたので、無闇矢鱈に抱き上げて起こしてしまうより、そっとしておこうと様子を伺った。

程無くして、同じく授乳を終えた息子はスヤスヤと眠りに落ちたのだが、彼はいつまで経っても寝付けず、グズりが段々とエスカレートしてきた。

時折抱き上げてあやすのだが、どうにも寝付けない。そのうち、彼のグズりにつられて息子も起き出した。寝ていた最中に起こされたため機嫌はイマイチだ、そして息子もグズりだした。

子育てをした事がある人ならもう展開が見えているだろう。そう、乳幼児2人、お互いのグズりの声につられて段々と機嫌が悪くなっていき、終いには私のあやしが追いつかなくなっていった。

どちらかを抱けば泣き止む代わりに、降ろされた方は大泣きする。終いには、2人共顔を真っ赤にさせてこの世の終わりかのようなギャン泣きという始末。

(わんこ蕎麦かよ!!!)と、匙…いや息子を放り投げ、私は途方に暮れて笑うしかなかった。この時、私は究極の選択を迫られる。

疲れた私は一旦呼吸を整えたのだが、(はて、大泣きしている息子と、大泣きしている友人の息子…どちらを先に抱き上げるべきか???)一瞬、私の手が止まった。

瞬時に考えた事。

(最終的な目的は、2人が静かに寝る事。息子は抱っこ紐に入れてさえしまえば寝る。先ずは友人の息子を抱いて大泣きを中泣き程度に落ち着かせたところでバウンサーに乗せ、その間に急いで抱っこ紐を装着して息子を抱え、こちらを寝かせながら足でバウンサーを揺らして…うむ、手足ダブル作戦や。)

結果的に私の算段は見事にあたり、息子は抱っこに揺られ、彼はバウンサーに揺られて見事に寝た。

大人しくなった2人の乳幼児を眺めながら、さっきの判断についてふと考える。

(今はまだ考える余裕があったけれど、もし緊急時に我が子と他所様の子とどちらかを瞬時に選択する事になったら、構わず息子を選ぶのだろうな…)と。

というのも、友人の息子と自分の息子を交互に抱きかかえながら、私は自分の行動の違いに気づいていた。

泣きじゃくり、よだれも鼻水も垂れ流す友人の息子を抱きながら、私は逐次タオルで顔を拭いていた。それらが服につかないように。

一方で息子の時は、よだれや鼻水がそこかしこに付着しようが、御構い無しにあやしていた。

(あぁ、愛おしいって、目くそ鼻くそも可愛いって事なのか!)

頭では同じように接していると思っても、生理的な行動の違いが出た事に驚いた。一般論的に自分の子は可愛いとはいうが、実体験としての体感は産んでみないとわからないものだなと思った。

(おわり)

ノニベビーを産んでみて&妊娠・出産(目次)